休止中

次のウェブを参照



CLIL SAITAMA(旧名称)

Current Practices and Future Perspectives of Content and Language Integrated Learning (CLIL) in Japan

CLILは、次第に注目を集めています。本サイトは、笹島茂がかかわるCLILの実践やつぶやきを集めたものです。参考にしてください。

CLILアンケート調査


にご協力ください。

2014年9月14日日曜日

Think CLIL 2014 ベニス

8月のさいごにベニスに行きました。Think CLIL 2014 というヨーロッパのCLILの学会に参加するためです。

この8月はつごう3つの会でCLILに接したということになります。

8月 世界応用言語学会(AILA) ブリズベン
8月 JACET サマーセミナー
8月 Think CLIL 2014 ベニス(発表スライドは資料に掲載)

Think CLIL 2014では、CLILに関する発表をしたので、ここにスライドを付けておきます。内容は、CLILは教師の文化間意識(intercultural awareness)や文化間理解力(ICC)(intercultural communicative competence)も育てるということです。英語教師の役割は言語を教えることはもちろんですが、文化は、日本では「異文化理解」などとよく言われますが、私はあまり好きな言い方ではないので使わないようにしています。何故かというと、「内」と「外」という意識がすこにすでに生まれているような気がするからです。すでに定着しているのでどうしても使わなければいけないときは使いますが、ここではICCとしておきます。

私たち教師はこのICCをしっかりと理解しているかどうかはあやしいです。教師によってはかなり強い自分自身のビリーフを持っていて、それを強く押し出すことがあります。あるいは、人に押し付けることはしないが、決して自分の考えを変えない人もいます。そのことは意識しないと教師自身は分かりません。

発表では、CLILを意識して教えることで、このICCが育成できるということを発表しました。CLILは学習者のICCを育てることも一つ大きな目標としていますが、実は教師がその意識を理解し、教師自身がICCを見つけることが大切だということです。

CLILは、教師の教え方や教える内容や学び方を変える可能性があります。そのことにはとても興味があり、ずっと追求してきました。CLILに懐疑的な考え方を持っている人、CLILにどうしても納得できない人、CLILとは言っても結局「教える」ことだけにこだわってしまった人、教師はみんな違う考えを持っています。同様に学習者もそうです。分かっていても、実行できません。これは教師のおそらく特性でしょう。私もそうです。しかし、CLILという教育は、それに違った視点を与えて、ICCが身に付くと考えました。

発表は今一歩理解していただけなかったようです。。。。ま、くじけないでがんばりましょう。

さて、この学会はイタリアで行われましたので、イタリアの先生が多く参加しました。高校の最終学年でCLIL がカリキュラムに入っている関係でしょう。けっこう熱気がありました。それとともに、小学校のCLILも熱気がありました。イタリアの人はそれほど英語が得意ではなく、学校の英語授業もコミュニケーションを重視した授業とは言えない部分も多々あります。しかし、やはり、ここ数年でかなり変わってきていると思います。英語もイタリアなまりの英語で聞き取りにくい場合もあります。歴史のあるイタリアとしてはそれは変わらないでしょうが、それでも他のヨーロッパ言語などに関心を示しています。CLILもそれに乗じて浸透していることは間違いありません。そう感じました。








0 件のコメント:

コメントを投稿