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CLIL SAITAMA(旧名称)

Current Practices and Future Perspectives of Content and Language Integrated Learning (CLIL) in Japan

CLILは、次第に注目を集めています。本サイトは、笹島茂がかかわるCLILの実践やつぶやきを集めたものです。参考にしてください。

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2015年3月13日金曜日

京都KEETの会を終えて

すぐにブログに感想を書こうと思いながら、「あっ」と言う間にこんなに過ぎてしまいました。この投稿を書いているのは、フィンランドのクオピオというところです。ちょっと時間があり、書くことにしました。いつものことですが思いつきで書いていますのでご容赦ください。笹島のメモです。

さて、だいぶ以前になりましたが、2月22日に門田先生や泉先生の計らいで京都の小学校教育関連の方々に話しをする機会を与えられました。CLILのことであれば、時間さえあれば、どこへでも行って話そうと決めているので、朝一番に埼玉から出かけて意見交換をすることができました。たいへん貴重な機会で来てよかったと思いました。

この話しをする発端は上野先生です。「言語教師認知研究会」に上野先生がいつも足を運んでくれて、そこで関西で、言語教師認知の研究を盛り上げたいということでした。それがCLILに変わってしまいましたが、少し言語教師認知の話しもできました。ありがたいことです。

言語教師認知は地味でどちらかと言うと多くの人の興味は引きませんが、CLILは実は言語教師認知とは深くかかわっていると考えています。英国で博士課程の研究を始めた時に、言語教師とCLILの両方に出会いました。私は両方とても面白いと直感しました。いままでの私にはない新しい発想に出会ったような気がしたからです。

京都では、まず会の方々とざっくばらんに意見交換をする会がありました。当然厳しい質問も出ましたが、この厳しい質問こそがこれからのCLILの発展につながるわけですので、充実した会でした。その後、講演をしました。タイトルは、「学びの基礎をつくるCLIL ー英語でともに学びを楽しむために 」としました。内容は、スライドを見てください。ダウンロードできます。CLILをどのように小学校で展開するかということで話させていただきました。私の結論は簡単です。「教師も学びを楽しみましょう!」です。小学校の先生方は、あるいは、中学校、高校、大学、あるいはネイティブスピーカーと言われる人も、英語のすべてを知っている人などいません。もう少し気楽に考えて、ともに英語と英語を通して学べることを学ぶ楽しさを味わうことを考えましょうと提案しました。

私は、このメモを書いているここフィンランドには何度もそのことを考えるために来ています。今回は小学校の先生にターゲットを絞りました。私の考えていることを確認できることも多々ありましたが、もちろん違う部分も多々ありました。フィンランドのことはまた別のときに書くとして、京都での話のことにちょっと触れておきます。


この図がその際に話した「私のCLIL理解」です。CLILの定義はみなさんご存知のとおり、よい意味でもわるい意味でも「あいまい」です。ですが、「あいまい」なままでCLILをすることはできません。私個人の理解はけっこうしっかりとしています。それが上記の図です。しかし、これは状況により変わります。私の中でCLILをする場合は、これでけっこう安定しています。いわゆる4Csの変形です。特に小学校でCLILをする場合は、Intercultural awareness(文化間意識)を大事にすることが大切だと思います。外国語活動でも、教科としての英語でも、英語の構造や機能ばかりを考えたり、コミュニケーションのことばかりを考えたり、思考のことばかり考えても、結局、何かを教えようとする気持ちが強くなるように考えます。Intercultural awareness(文化間意識)は子どもがその学びの中で気づくことです。小学校ではそのような点を大事に考え、学級担任の先生は、英語という活動を考えればよいのではないかと考えています。

そんなことが言いたかったのですがどうもうまくいきません。

次回は、ドイツとフィンランドのことに触れたいと思います。

ーフィンランドにて


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