先日、タイのバンコクに行きました。10年ぶりくらいだったので、バンコクの変わりようにびっくりしました。英語はそのころから政策的に推進していたので、その調査で行きました。10年経ってどうなのだろうかと知りたかったのですが、ちょっとその暇もありませんでした。しかし、都会の英語教育熱はすごいものがありました。
とりあえず主たる目的は、学会発表でしたので、その点について書いておきます。
1月30日にThai TESOLの大会で発表した。タイトルは下記のとおりです。興味ある方は見てください。
Lesson Study of Content and Language Integrated Learning in Asia
(クリックすればスライドダウンロードできます。)
いくつかのこれまでの発表に重ねて、アジアでのCLILの実施と教員研修の普及の提案です。大きな会場で30人くらいの人が来てくれました。タイでCLILはそれほど知られていないのかと思って行きましたが、発表にもCLILという言葉がいくつかあり、かなり浸透しているという印象を持ちました。
発表の後も、何人かの方から質問を受け、さらには、PhDでCLILを研究しているという人にも会いました。
しかし、最近富に思うのですが、私のCLILの理解が足りないのか、間違っているのか、あるいは、。。。 少し危惧している部分があります。それは、何か「型」を作ろうとしているように思えるのです。強く感じたのが、British Councilの人のCLILのワークショップでした。インストラクターの方ですが、あるマニュアルにそったGeographyの活動を提案していました。いくつかの国の情報を互いにシェアしあうことで、それぞれの国の内容を理解するというような活動です。正直、私はおもしろいと思いませんでした。
ヨーロッパでも多様なCLILの活動があると質問すると、結局、EFLの状況ではこのようなタスクが効果的だと思うとのことでした。インストラクターの人はNSです。これってNSの発想ではないかと思いました。私がヨーロッパなどで見ている様々なCLILとは違うように思いました。
しかし、そうは言っても、全体として、EFLの世界で、そのような指導の形を作ろうとしているように感じます。それは各教師からすれば当然かもしれませんが、私はそうは考えていないので、どうも違和感があります。
タイであらためて「CLIL」を考えました。
私の提案は、CLILを授業研究を通じて考えましょうということです。みなさんでよい学びをつくることのヒントがCLILにあると思っています。
雑文ですみません。
トルコの参加者の方と |
大会の際の歓迎の踊り |
CLILの教科書 |
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バンコクの街にうろつく犬 |